院内研修会:写真撮影

Vol.30

皆さまこんばんは。岡山市南区妹尾のさとう歯科クリニック院長の佐藤公麿です。

 

今日は、午後からお休みを半日いただき、院内研修会を行いました。

今回の研修のテーマは『写真撮影』です。

 

 

当院では、適切な診断をするために基本的にすべての患者さまのお口の写真を撮らせて頂いています。

その上で、お口の状態を患者さまご自身でしっかり理解していただけるように、エックス線写真や歯周病の検査結果、コメント付のお口の写真を治療計画書とともに一式資料を作成し、お渡しするようにしています。

 

 

撮影する写真ですが、ただ撮影すれば良いということではなく、正確な診断をするためには規格性を持った写真撮影が必要になります。そのためにも、精度の高い写真撮影が必要であり、繰り返しのトレーニングが必要です。

 

 

 

また、今後当院では『お顔の写真』を数枚撮影させて頂くようになります。

 

 

『えっ!?歯の治療をするのに、何で顔の写真を撮るの?』

 

 

という方もおられると思いますが、以下の理由で必要になります。

 

1.治療の難易度を診断し、治療ゴールを見据えるため

 ・お顔の写真を規格性をもって撮影することにより、その方の骨格的な診断を行います(左右対称性、前歯の見え方、歯列の並び、骨格Ⅰ級:正常 or 骨格Ⅱ級:上顎前突 or 骨格Ⅲ級:下顎前突)。お顔が左右対称かどうかや、骨格の種類によって治療のゴールが異なり、難易度も変わってきます。いきなりお口の中を見て歯の診断をするのではなく、骨格から診断を行うのです(もちろん、生活習慣や社会的な背景など様々なことを伺うことで、器質的な診断のみではなく、バックグラウンドを考慮して病態を考え、診断することが前提です)。

  ※骨格的な診断を行うためには、セファロ撮影というエックス線検査も必要ですが、当院では現在行っていません。近い将来導入予定です。

 

2.歯の治療はお顔とのバランスを考えることが大切です

 ・歯の治療をする場合、口元だけを見て治療をするのではなく、お顔とのバランスを見た上で治療をする必要があります。例えば前歯のかぶせ物の治療をする場合、お顔とのバランスを考えて、最適な形や位置関係で作成するのと、周りの歯とのバランスだけを見て作成するのとでは、大きな差が出ます。せっかく治療を受けるのであれば、見た目に自然で綺麗な前歯の方が良いですよね?でも、自然で綺麗に調和がとれているかどうかは、顔とのバランスを見てみないとわかりませんよね。自分で治療後に鏡を見る場合、歯だけを見るのではなく、顔全体を見ますよね?他人が見るのも、歯だけを見るのではなく、顔を見て、その一部として歯が見えるわけですよね。そう考えると、歯の治療を受ける際に、顔の写真撮影が必要であることがご理解いただけるかと思います。

 

 

精度の高い治療を行うためには、十分な検査と診断が必要になります。

(お顔の写真を撮るのに抵抗のある方は、遠慮なくスタッフにお申し出ください。お口の写真のみ撮影させて頂きます。)

 

 

 

お口の健康を守り、人生を健康で豊かに。

さとう歯科クリニックでは、より精度の高い治療を行うために、今後も様々な研修を行っていきます。

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