Vol.32
皆さまこんばんは。岡山市南区妹尾のさとう歯科クリニック院長の佐藤公麿です。
普段から当たり前のようにお口の中にある唾液。
今日は、唾液の働きについてお伝えしたいと思います。
1.食べることに関わる働き
・消化を助けます:唾液アミラーゼという物質がデンプンを麦芽糖に分解して、消化を助けます。
・飲み込みやすくします:唾液が食べ物を包み込んで飲み込みやすくします。
・味覚を感じるお手伝いをします:味物質が唾液に溶け、舌上の味蕾で味を感じます。
2.お口の中の健康維持に関わる働き
・口腔内細菌の繁殖を防ぎます
・お口の粘膜を保護します:唾液中のムチンという成分には高い保湿効果があり、粘膜が傷つくのを防ぎます。
・歯の再石灰化を促します
・お口の中のpHを中性に維持します
3.全身の健康維持に関わる働き
・抗菌作用で体の中に細菌を入れないよう防ぎます
・パロチンという成分は老化防止に役立つといわれています
・発がん性物質が発生させる活性酸素を減少させます
唾液には非常に多くの働きがあり、健康であるためには、質の良い唾液をたくさん出すことが大切です。