Vol.55
皆さま、こんばんは。岡山市南区妹尾のさとう歯科クリニック院長の佐藤公麿です。
久しぶりの投稿で、連投になります。
虫歯の治療方法には色々あるのですが、近年材料の向上が著しく、昔は難しかったケースも直接白いプラスチックの材料で詰め物ができるようになり、その臨床成績も向上してきました。
奥歯の虫歯治療においては、昔ながらの銀歯(メタルインレー修復)とプラスチックの白い詰め物(直接コンポジットレジン修復)を比較すると、臨床成績に有意な差はなく、より歯を削らずに見た目もキレイに治せるプラスチックの白い詰め物を行うことが推奨されています。
(特定非営利活動法人日本歯科保存学会編 う蝕治療ガイドライン第2版より)
当院でも、正確な歯の形を再現することが困難な広範囲におよぶ場合や、過大な力がかかる場合を除き、奥歯の虫歯治療では、できるだけ直接コンポジットレジン修復を行っています。
インレー修復と比較すると、歯を削る量が少なくてすみ、基本的には治療が1日で終わり、欠けたりしても再治療もしやすいため、そのメリットは非常に大きいと感じています。
当院での治療例をご紹介致します。
(臨床写真の掲載については,患者さまに掲出の同意を得ております。)
最初の症例ですが、上の前歯の隙間が気になるということで、直接コンポジットレジン修復を行いました。
治療回数は1日で修了し、自由診療で対応させて頂きました(治療費は、2本で44,000円)。
術後2年以上経過していますが、ある程度キレイになり、着色も脱落もなく、患者さまには満足していただいています。
次の症例ですが、金属の詰め物の下から虫歯になっていたため、直接コンポジットレジン修復を行いました。
治療回数は2本で2日に分けて行い、保険診療で対応させて頂きました。
この症例も約2年経過しましたが、特に問題なく経過しています。
最後の症例ですが、金属の詰め物が目立つので白くしたいということで、直接コンポジットレジン修復を行いました。
治療回数は1-2回、自由診療での対応になります(治療費は33,000円)。
ある程度自然に仕上がり、喜んでいただけました。
治療方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
気になることがあれば、遠慮なくスタッフにお尋ねください。
お口の健康を守り、人生を健康で豊かに。
さとう歯科クリニックでは、できるだけ歯を削らずに、大切な歯を守る治療を心がけています。