Vol.18
皆さま、こんばんは。岡山市南区妹尾で2017年9月に開業予定のさとう歯科クリニック院長の佐藤です。
新年度に入り、お酒を飲む機会も多いことと思いますが、今回は『お酒と歯周病の関係』についてお話しをさせて頂きます。
お酒を飲むと、顔が赤くなり、ドキドキしたり、脈が速くなったり、ときには頭痛、めまい、眠けなどを感じることはありませんか?
これは、アルコールが分解されてできる【アセトアルデヒド】の毒性によるものです。
このアセトアルデヒドの分解能力が低い人は、このような症状がでやすく、この分解能力は、分解を助ける酵素活性の高さより決まります。
分解酵素の1つであるALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)という活性酵素には、個人差が非常に大きいこと、酵素活性は遺伝によって決まっていることがわかっています。
この酵素には以下の3タイプがあります。
お酒に強い活性型(GG型) → 日本人では56%
すぐ顔が赤くなる不活性型(AG型) → 日本人では40%
アルコールを受け付けない失活型(AA型) → 日本人では4%
※ちなみに、白人や黒人は、ほぼ100%が活性型でお酒に強い方が多いそうです。
ある調査によると、お酒を飲んで顔が赤くなる人の歯周病リスクは、飲まない人の4.28倍も高くなることがわかっています。
一方、お酒を飲んで顔が赤くならない人は、飲まない人と同程度のリスクと言われています。
歯周病になりやすい方(リスクの高い方)もいれば、なりにくい方(リスクの低い方)もおられます。
お酒を飲んで顔が赤くなる方は、歯周病になりやすい方です。そのような方は、お酒と良いお付き合いをしつつ、お口の健康を保つためにも、より一層歯周病予防に力を入れられることをお勧めします。
(注:お酒に強いあなた!歯周病リスクが低く、予防をしなくても大丈夫♪ と言うことではありません。)
お口の健康を守り、人生を健康で豊かに。
さとう歯科クリニックでは、患者さまの健康のお役立ち情報の発信を継続していきたいと思います。