学校歯科治療調査 「中間報告」

Vol.36

皆さまこんばんは。岡山市南区妹尾のさとう歯科クリニック院長の佐藤公麿です。

 

全国保険医団体連合会による学校歯科治療調査「中間報告」で,

検診で治療が必要とされた児童の約半数が受診をしていないという,

非常に衝撃的な現実が明らかにされました。

 

詳しく歯科未受診率をみていくと・・・

 

 小学校:52.1 %(高学年になる程未受診が増加する)

 中学校:66.6 %

  高校:84.1 %

 

小学校児童の約半数が歯科検診で治療が必要と言われたにも関わらず未受診という現実にも驚かされましたが,中学校,高校とさらに高い未受診率になっていることにさらに驚かされました。

 

報告によると,これらの背景には,様々な原因があるようです。

 ・歯科医療機関への受診を妨げる厳しい家庭環境や格差と貧困

 ・保護者の子どもへの無関心や歯科保健意識の低さ

 

私自身の実感としては,小学校までは,保護者が子供を歯科医院を定期的に受診させることが多いと思いますが,中学校,高校へ進学すると子供達も部活や学校の勉強,習い事など非常に忙しくなってきます。

そのため受診率が下がっている現実もあろうかと思いますが,中学校・高校の間に虫歯が進行し(虫歯になりやすい習慣や環境が出来上がってしまう),口腔内細菌叢の悪性度が悪化することが多く,生涯にわたってのその影響は小さくありません。

 

幼少期からの途切れない歯科での定期健診を長期間継続すること。

この重要性を引き続きお伝えしていきたいと思います。

 

 

お口の健康を守り,人生を健康で豊かに。

さとう歯科クリニックでは,地域の皆様のお口の健康を守るため,予防医学を推進しています。

 

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